皆さま、こんにちは!
先日5月25日に
第16回和文化体験道場『名古屋絵付けガラス盛り体験』
が開催されました。
外国人を含む13名の方々にご参加いただき、とても充実した会となりました!
『ガラス盛り』って何?
名古屋には「名古屋絵付け」と呼ばれる焼き物に上絵を施す名古屋ならではの技法があるのは
ご存知でしょうか?
その1つが「凸盛り」と言われ、白磁の表面に立体的な装飾を施す技法です。その上に細かいガラスの粒を施す装飾「ガラス盛り」技法があります。
今回は、薔薇をモチーフに、華やかにキラキラと輝く小さな飾り皿づくりに挑戦!!
色は青、黄、ピンクの3色からお気に入りの色を選びました。
講師は、去年に引き続き、
一級陶磁器上絵付け技能士の杉山ひとみ先生。
イタリアで上絵付の技法を学ばれ、名古屋絵付けの職人技の伝承活動をされている杉山先生。
一見、初めての方には難しそうに思える絵付けですが…
杉山先生の丁寧で楽しく分かりやすいレクチャーのお陰で、初めての皆さんも本格的な美しい名古屋絵付けガラス盛り体験を楽しまれていました。
道具も初めて見るものばかり!
杉山先生が初めての方にも簡単に体験してもらえるよう工夫をこらし、ワークショップ専用のキットをご用意してくださいました。
イッチンと呼ばれる先端に金具のついた道具を用い、フノリを混ぜたカラフルな盛り絵具を絞り出し描いていきます。
アイシングにも似ているように感じました!
杉山先生のデモンストレーション!
まずは道具に慣れることからスタート!黄色で薔薇の輪郭の線を描いていきます。
薔薇の中心から濃い色を重ねていきます。とても繊細な作業!
薔薇がより美しく見えるよう、色の濃淡のグラデーションも出していきます。
乾いてしまう前にガラスの粒を振りかけ装飾していきます。ガラスの粒を付けることで各段に華やかさが増すのに驚きました!
先生のデモンストレーションの後はいよいよ実践!各々の作品作りに!
皆さん、自分に出来るかな?と少し緊張された面持ちでスタートされていましたが…
作業が始まると真剣そのもの!
私はピンクを選びまして、薔薇の立体感を出すのに試行錯誤しました!
段々と薔薇のモチーフが出来上がっていくプロセスがとても楽しく、
特にガラスを盛りつけることで一層華やかにキラキラとするのが嬉しかったです。
お互いの作品を“Beautiful!” “上手~!”と褒め合ったり、
海外の方とも制作を通じて
自然と交流と笑顔が生まれます。
皆さん、初めてとは思えないぐらい、細やかでとってもお上手でした👏
皆さんの完成した作品!!それぞれに美しい、多種多様の輝きを放つ薔薇の作品が生まれました!
最後は完成した作品とともに記念写真をパシャリ!
初体験の方がほとんどでしたが
それぞれに納得いく作品が完成したようでした👏
ご自分で創作した作品には愛情が湧きますね♪
完成した皆さんの作品は杉山先生が焼成してくださいます。
焼成後は、また色の風合いが変わるそうなので、楽しみですね!
『名古屋絵付けガラス盛り体験』
名古屋独自のガラス盛りの魅力を存分に感じる、素晴らしい時間となりました!
ご参加くださった皆様、杉山先生、誠にありがとうございました!!
スタッフコメント
恥ずかしながら、私も名古屋絵付けガラス盛りという名古屋独自の文化というのも
今回の体験で始めて知り、またその文化が名古屋の人にもあまり知られておらず、継承する人がなかなかいないというのも知りました。
ガラス盛りは、とてもきらびやかで、ユニークで、華やかなものが好きな名古屋らしく魅力的と感じましたし、その文化が受け継がれないなんてとても勿体ないと感じました。
これからも、日本人だけでなく海外の方にも、名古屋でのユニークな魅力の1つとして体験してもらい、美しい名古屋絵付けの文化がもっと知られ受け継がれ発展することを願います。